口腔ケアグッズには様々な種類があり、種類選びに悩む歯科衛生士さんが多いようです。
当セミナーでは、保湿剤の性質や選び方についてじっくりと解説いたします。
講師紹介
瀬戸内総合学院 歯科衛生士学科卒。ア歯科島田診療所、徳島県池田保健所、徳島県西部総合県民局を経て現在フリーランス。訪問口腔ケア担当歯科衛生士、口腔ケアセミナー・健口教室講師などとして活動。
〔所属学会および社会活動など〕
- 公益社団法人 日本歯科衛生士会会員
- 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会会員
- 一般社団法人 日本老年歯科医学会会員
- 歯科衛生士スタディグループ『歯っするメイト』代表
- 口腔ケアサポートグッズ『発するライト』考案
- 公益社団法人 日本歯科衛生士会 生活習慣病予防(特定保健指導)認定
- 公益社団法人 日本歯科衛生士会 在宅療養指導(口腔機能管理)認定
- 公益社団法人 日本歯科衛生士会 摂食嚥下リハビリテーション認定
- 岡山大学 摂食嚥下リハビリテーション上級コース修了
- MDE認定 デンタルエステティシャン
- 一般社団法人TOUCH認定 口腔機能指導士
〔DVD・雑誌記事など〕
- DVD『訪問歯科衛生士単独訪問の実際』〔(一社)日本訪問歯科協会〕
- DVD『DH肺炎を起こさないために』〔(一社)日本訪問歯科協会〕
- デンタルダイヤモンド社 DHstyle『DH肺炎ってなあに?』〔2015年6月号〕
- デンタルダイヤモンド社 DHstyle『DHは進化する』〔2016年4月号〕
- デンタルダイヤモンド社 DHstyle 2017年1月号より連載
ほか多数
抄録
超高齢社会を迎えた今、「在宅医療・在宅介護」の時代に突入し、訪問歯科による「口腔ケアや誤嚥性肺炎の予防、また食支援」の介入が求められてきました。中でも私たち歯科衛生士は、誤嚥性肺炎の予防を期待されて「口腔ケア」の依頼を受けます。誤嚥性肺炎はなぜ起きるのか?口腔内の不潔から起こるものと逆流によるものがあります。口腔内に不潔からおこる誤嚥性肺炎の予防するためには、口腔ケアを徹底し、清潔を保持する環境を作ることが大切です。
口腔環境を整えるにあたり、口腔保湿剤を使用することも多いかと思います。どのような場面でどのような物品を選択すればよいのか?ご相談をお受けすることが非常に多くなってきました。また、私たち歯科衛生士が行う口腔ケアや口腔リハビリを必要としている要介護者の多くの方が、口腔乾燥と闘っています。口腔乾燥を呈する要因として、加齢による唾液分泌低下をはじめ熱発、脱水、薬剤による副作用など様々です。口唇や口腔内が乾燥状態にあるとき、保湿剤を使用することなく口腔にケアを実施するとなると、口腔ケアに時間を要することも少なくありません。ケアに時間を要することは患者にとって苦痛となる場合もあります。口腔ケア用品を適切に選択することはパフォーマンスも充分に発揮できるだけでなく、口腔ケアを受ける側の苦痛や疲労を軽減することに繋がるのです。
本講演では、誤嚥性肺炎を予防するために口腔ケアを徹底し、口腔内の清潔を保持する環境を作るために必要な物品として、市場に出回っている多くの保湿剤の中から、どのように選び、どのように使い分けしているのか。口腔を預かる専門職である歯科衛生士がおすすめする、口腔ケア用品の選び方および口腔ケア介入の際配慮すべきポイントなどをお話しさせて頂きます。