入れ歯の総チェック

実践!口腔ケアマニュアル

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日本人の入れ歯人口は約1000万人。そのうち半数以上が、入れ歯が合わないと感じていると言います。そのうちの多くの人が我慢したり、あきらめたりしていますが、少しでも違和感があったら遠慮せず歯科医に相談し、調整してもらいましょう。

「問題のある入れ歯」かどうかは、次のチェックリストを使って確認してください。
□ あごを動かすと入れ歯がカタカタ鳴る。
□ 入れ歯をすると痛くてかめない。
□ 上の入れ歯が落ちてきたり、下の入れ歯が浮く感じがする。
□ 口内炎ができた。
□ 入れ歯の金具が舌に当たる。
□ 入れ歯を入れるときにきつくて入れにくい。
□ 入れ歯をすると味がわからない。

自分の口に合わない入れ歯を使い続けていると、痛みや不快感だけでなく、次のような害が出てきます。

■食べられない
食べるときに痛みがあると、柔らかいものしか受け付けなくなります。歯ごたえのあるものが食べられないということは、その人から「食べる楽しみ」を奪ってしまうことになるのです。

■エネルギー不足
食は健康の源。食べることが困難で食が細くなると、1日に必要なエネルギーを補給することができず、体力や免疫力が低下してしまいます。

■口の機能が衰える
合わない入れ歯を無理して使い続けると、食事や会話に苦痛を感じ、次第に口の機能を使わなくなります。高齢者の場合、使わない機能はすぐに低下してしまいます。

「入れ歯の総チェック」のまとめ

ここがポイント
  • 入れ歯をしている人の半数が、入れ歯が合わないと感じている
  • チェックリストで、入れ歯の問題の有無を確認する

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