加齢によるお口の変化
他の臓器と同じように、口の中(口腔)も加齢に伴って変化が見られます。また、それによって、さまざまなトラブルも起こりやすくなります。
◎歯
黄色くなる/すり減って短くなる/もろくなる/ひびが入る。
◎歯肉
縮んで弾力性がなくなる/歯が長くなったように見える。
歯と歯の間にものがつまりやすくなる。むし歯になりやすくなったり、義歯の安定感が悪くなったりする。
◎くちびる
萎縮して弾力性がなくなる。
口を大きく開けにくくなり、義歯が出し入れしにくくなる。口角びらんを起こしやすくなる。
◎唾液腺
萎縮して、唾液の分泌が低下する。
自浄作用が低下するので、口の中が汚れやすくなる。咀嚼や嚥下障害を起こしやすくなる。
◎味覚
味蕾の萎縮、口の中の乾燥、薬の服用などにより味覚が変化する。
◎感覚
鈍くなる。
自覚症状が乏しくなり、発見が遅れて症状が悪化しやすい。
こうした変化があることを踏まえて、口腔ケアを行うことが大切です。