高齢者の「廃用症候群」
健康な人でも、使わない筋肉はどんどん衰えていきます。
高齢者の場合、骨折などで長期間の安静を保ったり、「疲れるから」とずっと 体を動かさなかったりしていると、いつの間にか動くことができなくなり、全身 の機能が衰えてしまいます。
このような状態を、「廃用症候群」といい、筋肉や関節だけでなく、さまざま な臓器にも悪影響を及ぼします。
●廃用症候群の主な症状
・血圧の調整機能が低下し、立ちくらみを起こしやすくなる。
・心臓の機能が低下する。
・肺活量が減り、感染症にかかりやすくなる。
・関節の柔軟性がなくなり、固まったまま動かせなくなる。
・骨がもろくなり、折れやすくなる。
・平衡感覚が低下し、体のバランスを失い、転倒しやすくなる。
・食べ物がうまく飲み込めなくなる。
・排泄機能が低下し、便秘や膀胱炎になりやすくなる。
・脳への刺激が減り、うつ状態や認知症の原因になる。
など
そうならないためにも、日頃からきちんと食事をして、体をしっかり動かすことが大切です。