退院後の口腔ケア
病気の治療法や退院時の状態によっては、お口に関係したさまざまなトラブルが生じることもあります。
放射線治療や化学療法によって味覚障害が起こったり、免疫力が低下することで口内炎ができやすくなったり、薬の服用でドライマウスが起こったりすることがあります。また、胃ろうで口から食べなくなると、唾液の飲み込みが悪くなり、誤嚥性肺炎が起こりやすくなることも。退院後には、主治医や歯医者さんと相談しながら、お口のトラブルを改善していく必要があります。
●味覚障害や唾液の減少によるドライマウスは、退院後数カ月から数年続くことがあります。お口の状態を回復させるためには、歯医者さんによる継続的なお口の管理が必要です。
●脳卒中の発症後、麻痺がなく自分で食べることができていても、夜間に唾液を誤嚥していることもあるので、専門家による口腔ケアの指導を受けましょう。
●胃ろう手術で自分のお口で食べていない場合でも、お口の中の汚れはつきますので、しっかり口腔ケアを行いましょう。