嚥下機能の重要性〈2〉上手にむせる練習
嚥下のリハビリ 上手にむせる練習
むせている姿ははたから見ているととても苦しそうに見えます。
けれども、「むせる」のは誤って気管のほうへ落ちそうになった食べ物を反射的に吐き出そうとする 防御反応なので、大きくエッヘンとむせることは正常な反応です。
しかし、嚥下機能が低下すると、むせがなかなか止まらなくなったり、むせることすらできなくなったりします。
嚥下機能を維持させ、低下を防ぐには、口腔リハビリが効果的です。日頃から正しく上手にむせるための呼吸の練習をしておきましょう。
腹筋や背筋を鍛えることも、誤嚥の予防につながります。
<深呼吸とせきの呼吸練習>
深呼吸をしていったん息を止め、その後、エッヘンとせきをして大きく息を吐き出す。これを何度かくり返す。
<腹式呼吸の練習>
うつぶせ寝の状態で、5~10分、お腹を意識して呼吸する。ただし、自分で寝返りができない人の場合は注意が必要。