口腔リハビリテーション〈3〉 歯ブラシでリハビリ
口腔ケアの基本は、歯と歯肉の間のブラッシング、つまり、歯みがきですが、歯みがきはただ口の中をきれいにするだけではありません。
歯肉や舌やほおなどに歯ブラシで軽く刺激を与えることが、口の中のリハビリにもなるのです。
口は食べ物のかたさや形、性状、味や温度などを感じるとることができる、とても敏感な感覚器です。ブラッシングの刺激によって、血行もよくなり、感覚機能の低下も防げます。
■歯ブラシを使ったハビリ方法
◆歯ブラシの毛の部分で、舌の表面や縁をトントンと軽く叩いて、感覚を刺激します。
◆歯ブラシで舌を下に押さえつけると、舌がその力に反発しようとするので、筋力アップにつながります。
◆電動歯ブラシのスイッチを入れてブルブルさせながら、ほおの内側や舌、歯肉に当ててマッサージすると、血行がよくなります。
ほおの内側は粘膜が傷つかないよう、歯ブラシの毛ではなく背のほうを当てます。