食事介助のポイント
一人で食事を食べることができない人には食事の介助が必要ですが、誤嚥することなく安全に飲み込んでいただくことがとても重要です。
寝たきりの高齢者の食事介助の場合は、必ず意識をはっきりさせて、食べる体制を整えていただくことが大切。「食事ができましたよ」などと声をかけて返事を待ち、少し会話をしてから、食事介助に入るようにします。
また、食事のひと口めが特に誤嚥の危険性が高いので、注意が必要です。誤嚥が心配な場合は、舌の上にストローで1~2滴の水を垂らしてごっくんしてもらい、これを2~3回繰り返した後に、食事にうつるとよいでしょう。
●食事介助のポイント
◆高齢者と介助者の目線は同じ高さで、なるべく座って食べさせる。
◆ひと口の量は、ティースプーン1杯くらいずつ。
◆口の中のスプーンはすぐに抜かず、高齢者が食いついてから抜く。
◆のどがごっくんと動くのを確認してから、次のひと口を入れる。
◆ごはんなどの固形物と味噌汁などの水分を一緒に取りながら食べる(水分でむせやすい場合はゼラチンで代用)。