安全に食事介護を行うためのポイント
食事の介助が必要な高齢者に安全に食べていただくためには、いくつかのポイントがあります。
●意識をはっきり、体をしっかり目覚めさせてから
寝起きの状態ではすぐに食べることはできませんし、まどろみながら食べるのは誤嚥の危険もあります。
「食事ができましたよ」と声をかけて少し会話をしてから、しばらく座ってからなど、意識と体をしっかり目覚めさせてから食事にしましょう。
●最初のひと口めが肝心
誤嚥の危険性が一番高いのは最初のひと口めです。最初にひと口は飲み込みやすいものにして様子を見て、口を慣らすようにしましょう。
●ひと口の目安の量はティースプーン1杯
一度にたくさん詰め込むのは窒息の原因になるので、ひと口の目安はティースプーン1杯くらいです。
なかなか口を開いてくれないときは、スプーンをくちびるに軽く付けると反射的に開いてくれます。
また、口に入れたスプーンはすぐに抜かず、高齢者が食べ物に食いつくのを待ってから抜きます。
●のどが動くのを確認
のどが上下に動いて、ごっくんと飲み込んだのを確認してから、次のスプーンを入れます。