食べる楽しみ 生きる意欲〈1〉楽しんで食べる
食べることは、ただ体に栄養を補給するだけではありません。
「おいしかった」「お腹がいっぱいになった」という満足感が得られると、体が元気になるとともに、気持ちも明るくなってきます。
「おいしさ」とは、味、香り、食感(歯ごたえ、舌ざわり、口あたりなど)、見た目、噛む音など、五感を使って感じるものです。
さらに、気のおけない人たちと会話を楽しみながら食べるという付加価値があれば、食べる楽しみはさらにふくらみます。
楽しんで食べると、心の満足度が増して、消化吸収が良くなるとも言われています。
そのためには、家族や友人などと会話を弾ませながら食べられるような、楽しい雰囲気づくりも大切です。
高齢者の食事は、自分の口でおいしさを感じながら食べることが大切です。
それが楽しみとなり、生きる意欲を高めて、若々しい生活をもたらしてくれるのです。