喫煙習慣と歯周病
歯周病は歯垢の中の細菌の増殖によって歯肉が炎症を起こし、進行すればあごの骨まで破壊されてしまう病気。日本人の中高年の8割以上がかかっているといわれる生活習慣病の一つです。
喫煙習慣が歯周病に大きく関与するともいわれており、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、2?9倍も歯周病にかかりすいという報告があります。
タバコに含まれるさまざまな化学物質が、お口の健康にもダメージを与えます。
【喫煙によって歯周病が悪化する主な原因】
◆歯にタール(やに)が付着し、歯垢や歯石がつきやすくなる。
◆ニコチンによって歯肉の血管が収縮し、血流障害が起こる。
◆血管の収縮によって歯周ポケットの酸素量も減り、酸素を嫌う歯周病菌が増殖しやすくなる。
◆ニコチンなどの影響で、免疫の機能が低下して、炎症が起こりやすくなる。
など
歯周病にかかれば、タバコを吸う人は吸わない人より治療の経過もよくありません。禁煙すれば、歯周病にかかるリスクは低下し、治療効果もアップします。その他、口臭が減り、口の中のねばつきも減って、食事がおいしくなるなど、さまざまなメリットがあります。