高齢者のむし歯〈2〉
年齢と共に歯も老化していきます。
健康な歯は固いエナメル質によっておおわれていますが、高齢になると、 エナメル質がすり減ったり、歯肉がやせて歯の根元の部分が露出したりします。
また、唾液の分泌が減ると口の中の洗浄力も落ちてくるので、高齢者はむし歯になりやすいのです。
日本は、男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国です。
しかし残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って歯を失う人が多いのが現状です。
けれども、日頃から歯みがきなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命ももっと延ばすことができます。
根元がむし歯になる、歯が折れて根っこだけ残ります。
1本なくなると、隣り合った歯が倒れたり、噛み合わせに支障が出てきたりしますので、早めに治療することが大切です。
●こんな人は要注意
食後の歯磨きをしない。
歯肉が縮んでしまい、歯が長く見えている。
歯垢、歯石がたまっている。
口臭がある。