感染症をもつ人の口腔ケア
口の中にはたくさんの細菌が繁殖していますが、感染力は弱いです。
口腔ケアの際に健康な介護者が唾液や血液に触れても、洗い流せば細菌も落ち、健康に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
B型肝炎やC型肝炎、HIV(エイズ)、結核などに感染している人の介護を行うときは、感染予防のための注意が必要ですが、正しい知識をもって接すれば、むやみにおそれなくても 大丈夫です。
唾液や血液中の細菌やウイルスは、主に傷口などから体内に侵入しますが、皮膚が健康ならば洗い流せば落ちます。口腔ケアでは指をかまれて傷を負うこともあるかもしれないので、使い捨ての手袋を使用しましょう。
ケアが終わったら手袋を捨て、石けんを使って手と指をていねいに洗います。
歯ブラシは流水でよく洗い、水を切って乾燥させ、ときどき熱湯をかけて消毒します。
コップや受け皿なども清潔にしておきましょう。
感染症をもつ人は免疫力が落ちていて、ほかの感染症にもかかりやすいので、介護者からうつすことがないよう、感染予防を徹底させましょう。