舌と上あごのケア〈1〉舌苔とは
舌の汚れは、通常、食べたり話したりするときに舌が動くことで、ある程度はとれます。
けれども、加齢とともに舌の動きが鈍くなったり唾液の量が減ったりすると、汚れがとれにくくなります。
そして、汚れがついたままになると、舌と接する上あごも汚れやすくなります。
舌の表面には乳頭という小さな突起がたくさんあってデコボコしています。
ここに汚れがたまり、細菌が繁殖すると、白色や黄色や褐色のこけのような「舌苔」がくっつきます。
正常な状態でも舌の表面はうっすらと白い舌苔が少し付着していますが、舌苔が分厚くなると口臭の原因になったり、ひどくなれば味がわからなくなったりします。
舌苔はお手入れ不足のほか、口の中の乾燥、全身疾患、薬の服用、疲労などによっても増えます。
また、高齢者では、加齢によって乳頭の角化して伸びるため、舌苔がつきやすくなります。