食べかす除去にスポンジブラシ
加齢とともに舌やほおの筋力が低下したり、唾液の分泌量が減ったりして口腔機能が衰えてくると、食後に口腔内に食べかすなどが残りやすくなったり、粘膜にねばねばとした汚れがつきやすくなったりします。
口腔ケアの介助を行う時、口の中に食べかすなどが残っている状態でいきなり歯みがきを始めてしまうと、ケア中に食べかすがのどに落ちて誤嚥してしまうリスクがあるため、注意を払う必要があります。
口の中に食べかすや汚れが多い場合には、ブラッシングを始める前に、スポンジブラシで汚れを取り除くとよいでしょう。軽く湿らせて水分を絞ったスポンジブラシを、食べかすが残りやすいほおの内側(ほおと歯茎の間)の粘膜などに当て、くるくると回して絡めとり、粘膜の掃除を行います。こうすることで食べかすがきれいにとれて誤嚥の心配がなくなり、歯みがきもしやすくなります。なお、汚れを取ったスポンジには細菌が繁殖しやすいので、使い捨てが基本です。
スポンジブラシと歯ブラシをうまく組み合わせて、お口の中を清潔に保ちましょう。