歯石がつきやすい場所
歯石は、歯垢(プラーク)が石灰化して石のように硬くなったもので、唾液に含まれるカルシウムやリンが歯垢に付着することで石灰化します。
歯石がつきやすい場所といわれてまず思い浮かぶのは、下の前歯の裏側ではないでしょうか。ここは歯ブラシがうまく届かず、磨きにくい代表的な場所でもあり、磨き残しがあると歯垢が残ってしまい、歯石がつきやすくなります。
一方で、上の奥歯の表側は、歯ブラシもよく届いて磨きやすい場所であるにもかかわらず、実は歯石がつきやすいのです。
歯石がつきやすい下の前歯の裏側と上の奥歯の表側は、どちらも唾液が出る唾液腺の開口部がある場所です。そのため、カルシウムなどが歯垢に付着しやすく、石灰化が起こりやすいのです。
歯垢は1〜3日で歯石になるといわわれています。歯垢を残さないように、この部分を意識して歯磨きをしましょう。
また、歯垢は自分の歯だけでなく、入れ歯にもつきます。これは「デンチャープラーク」と呼ばれ、放っておけば歯石になります。入れ歯も毎日、しっかりお手入れしましょう。