誤嚥が起こるタイミング
食べ物や唾液は、口腔から咽頭と食道を通って胃に送り込まれます。誤嚥とは、なんらかの理由で食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまう状態のことで、誤嚥性肺炎の原因になります。
食事中の誤嚥は、食べ物などを飲み込む時に起こると考えられがちですが、それだけではなく、飲み込む前後も含めて次の3つのタイミングで起こりやすくなります。
1.嚥下前の誤嚥
食べ物などを飲み込もうとしている最中に起こる誤嚥で、飲み込もうとする動きが始まる前に気道に食べ物が勝手に流れていくことで起こります。
2.嚥下中の誤嚥
食べ物を飲み込もうとする時にうまく気道を塞ぐことができずに起こります。
3.嚥下後の誤嚥
食べ物を飲み込んだ後に、のどに残留物が残っていて、それが気道に入ることで誤嚥が起こります。
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このように、誤嚥は飲み込む瞬間だけ注意すればよいものではなく、嚥下の前後も気をつける必要があります。