入れ歯洗浄剤の種類と特徴
入れ歯洗浄剤は入れ歯を清潔に保つために欠かせません。さまざまな種類のものが市販されていていますが、大きく次の3種類に分けることができます。
1.発泡タイプ(過酸化水素系)
水の中に入れると泡が出るタイプで、過酸化水素(過酸化物)によって汚れを落とします。食べかすや着色汚れを落とすのは得意ですが、微生物を取り除くことはやや苦手です。部分入れ歯のクラスプ(歯に引っかけて固定する金具)が変色する場合があるので、長時間のつけ置きには注意が必要です。
2.酵素系
タンパク質分解酵素を利用して、食べかすやプラーク、微生物などを取り除くのが得意です。脱臭効果もありますが、着色汚れを落とす効果はあまりありません。
3.次亜塩素酸系
殺菌力が強く、漂白作用も優れているので、ヤニや茶しぶなどの着色汚れを落とす効果もあります。長時間つけておくと変色を起こしたり、入れ歯の素材であるレジン(歯肉に触れる部分のピンク色のプラスチック)にダメージを与えたりすることもあるので注意が必要です。
それぞれの特徴を理解して、上手に使い分けましょう。