誤嚥のタイプの分類
飲食物や唾液は、通常は口から咽頭を通り胃へ送り込まれます。けれども、何らかの原因で誤って喉頭から気管に入ってしまうことを「誤嚥」と言います。誤嚥は高齢者の生死にかかわる誤嚥性肺炎などを引き起こすこともあるために、常に注意が必要です。誤嚥は大きく4つのタイプに分類できます。
1.機会誤嚥
通常の食事を行っていて、ときどき飲食物を誤嚥してしまう。
2.水分誤嚥
飲み物を飲むときに頻繁に誤嚥してしまう。
3.食物誤嚥
飲食物を飲み込むときに頻繁に誤嚥してしまうが、呼吸状態は安定している。
4.唾液誤嚥
唾液を含むすべてのものを誤嚥し、呼吸状態も良くない。
1→4の順に重症度は高まり、肺炎のリスクが大きくなります。
機会誤嚥と水分誤嚥は、嚥下訓練を行ったり、飲食物に少しとろみを付けるなどの工夫をすることで対処します。何を飲み込んでも誤嚥してしまう食物誤嚥や唾液誤嚥の場合は、速やかに医療機関を受診してください。