入れ歯を外す前・外した時の観察点
入れ歯の利用者様の口腔ケアを行う際には、入れ歯を外す前、外した後に次のことを確認しましょう。
【外す前】
・入れ歯をした状態で顎の不随運動(本人の意志によらない運動)などがないか?
・入れ歯が浮いていないか?
を見て確認。利用者様には、
・入れ歯による歯や粘膜の痛みはないか?
を確認。外してからだと痛かった部分をを忘れてしまうこともあるので、外す前に尋ねます。
【外した後】
・しっかりと吸着していたか、簡単に外れたか
・入れ歯の表側や人工歯、床の部分が汚れていないか?
粘膜と接している面ではなく、人工歯や床などが汚れているのは、頬や唇、舌の動きが衰えているサイン。咀嚼や嚥下がスムーズにできていないと、食べ残しや食べかすが入れ歯に付着します。
こうした汚れが見られる時は、入れ歯の調整を行うよりも口腔リハビリを行うことで、汚れが付かなくなることもあります。