残っている歯の本数と寿命
お口の健康が全身の健康に大きな影響を及ぼすことは、広く知られるようになってきました。
高齢者の死亡原因の上位に挙げられる誤嚥性肺炎は、お口の汚れや嚥下機能の低下が病状に大きく関連します。
また、歯周病が心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病や呼吸器疾患などに悪影響を与えたり、それらの病気が歯周病を悪化させたりすることが注目されています。
高齢になった時に歯が何本残っているかということも、健康に大きく影響します。歯が残っている本数が多ければ多いほど、寿命が長くなるというデータが報告されています。男性の場合は60歳以上、80歳以上になると男女ともにその傾向が明らかになります。
また、歯があることで踏ん張りがきくため転倒の予防につながったり、しっかり噛むことが脳への血流を増やし、認知症の予防につながります。
すでに歯を失っている人でも、きちんと入れ歯を使うことで同じようにリスクを減らすことができます。自分のお口に合った入れ歯でしっかりと噛むことで、健康に過ごせる確率も高くなります。