痰を出しやすくするコツ
のどの筋肉が衰えて嚥下機能が低下すると、痰がたまりやすくなってきます。以前は咳払いをで痰を吐き出せていた人も、加齢の影響で難しくなる場合もあります。
咳払いをしても痰が取れないと感じる時には、胸の上側、痰がたまっていると感じられるのどの下側あたりに手のひらを押し当てて、咳をするタイミングで圧迫します。圧迫することで、気道の空気の流れが速くなって痰を排出しやすくなります。
また、ゆっくり息を吸い込んだ後に声を出さずに、「ハッ、ハッ」と強く速く息を吐き出し、その後に咳払いをすることでも痰が出やすくなります。
痰が絡んでつらそうな人の介助をする時には、手のひらの中央部分をくぼめておわんのような形にした状態で、咳のリズムに合わせて背中を叩きます。前屈みの姿勢になってもらい、背中に耳を当てて「ゼーゼー」と音が聞こえる部分を叩くと出やすくなります。