歯垢とバイオフィルムの違い
口の中の汚れとしてよく聞く言葉に、「歯垢」「バイオフィルム」「歯石」がありますが、それぞれの違いについてご存じでしょうか?
「歯垢」とは、食後8時間程度でできる微生物の塊のことです。食べかすが細菌の栄養源となるために、食後に発生します。
歯垢が口腔内に長時間留まって膜のようになったものが「バイオフィルム」です。歯垢は食後の歯みがきで取り除くことができますが、膜のようになって歯に付着しているバイオフィルムの状態になると、歯科医院のクリーニングでないと取り除くのが難しくなります。
さらに、歯垢が唾液中に含まれるカルシウムやリンと反応して石灰化すると「歯石」となります。歯垢が歯石になってしまうと、日頃の歯みがきだけでは取り除くことはできず、歯科衛生士に歯石除去をしてもらうか、歯科医院での歯のクリーニングを受ける必要があります。
バイオフィルムや歯石がつくと、専門的なクリーニングが必要となりますので、毎日の口腔ケアで歯垢をきれいに取り除いて、汚れを残さないことが大切です。