舌苔にはパイナップル!
舌苔は舌の表面に食べ物のタンパク質などが固まってできた汚れです。食べたり話したりするときに舌が動くことで、ある程度は落ちますが、舌の動きが鈍くなり、唾液の分泌量も減る高齢者は、汚れが落ちにくくなります。食べかすや死んだ細菌なども付着して、舌苔は厚くたまっていきます。
舌苔は口臭の元になるので、きちんと掃除する必要がありますが、厚くたまった舌苔を舌クリーナーでゴシゴシこすると、舌の味蕾細胞を傷つけるおそれもあります。
厚い舌苔がついているときには、食後のフルーツにパイナップルを食べてみてください。パイナップルには「ブロメライン」というタンパク質分解酵素がたくさん含まれています。パイナップルを食べたときに舌がピリピリする感じになるのは、舌の表面についたタンパク質が取れるためで、この効果で舌苔を取ることもできるのです。
ただしパイナップルには、歯をとかす酸も含まれていますので、食後の歯みがきも大切です。舌クリーナーも活用して、舌をきれいに保ちましょう。