高齢者と低栄養〈2〉
低栄養とは、栄養が十分に足りていない栄養不足のことです。
栄養を過剰に摂り過ぎることで起こる肥満が、健康に悪影響を与えることは広く知られ、対策が行われていますが、低栄養による「やせ」もさまざまな病気の原因となるので、注意が必要です。
●低栄養による健康障害
・免疫力や抵抗力がなくなり、感染症にかかりやすくなる。
・気力がなくなる。
・脱水症状が起こる。
・骨量が低下して、骨折しやすくなる。
・筋肉や筋力が低下する。
・認知機能が低下する。
・生活自立度が低下する。
・傷や褥瘡が治りにくい。
・足やお腹がむくむ。など
●食べる力をチェック
かむ力や飲み込む力の低下は低栄養の原因になります。
低栄養を予防するためにも、次のような症状が見られたら、歯科医院に相談しましょう。
□食べるスピードが遅くなった。
□口の中に食べ物をためる時間が長くなった。
□口から食べ物がこぼれる。
□知らない間によだれが出ている。
□よくむせる。□せきをする力が弱い。
□痰がからみやすい。
□声がかすれる。□うがいが上手にできない。