口腔ケアで感染症予防
冬は、インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎など、ウイルスや細菌による感染症が流行する季節です。
冬に感染が増えるのは、空気が乾燥することで、ウイルスの水分も蒸発して空気中に漂いやすくなるとともに、乾燥を好むので、ウイルスの感染力そのものも強まります。さらに、空気が乾燥していると、くしゃみやせきの飛沫が小さくなり、飛沫に含まれるウイルスが遠くまで飛びやすくなることで、感染が広がり、感染のスピードも速まります。
人ののどや鼻の中は粘液で適度に湿っていてウイルスなどの侵入を防ぐ役割をしていますが、冬はのどや鼻の粘膜が乾燥して傷むため、ウイルスなどが体内に侵入しやすくなるのです。
また、口の中の細菌が作り出す「プロテアーゼ」という酵素が粘膜を破壊することで、さらにウイルスが侵入しやすくなることもわかっています。
歯垢や歯石、舌苔などがあってお口の中が汚れていると細菌が増殖してプロテアーゼも増えるので、口腔ケアでお口の中を清潔にしておくことも、感染症予防になります。
合わせて、手洗いとうがいも徹底して行いましょう。