お口を開けてくれない人の口腔ケア〈2〉
お口を開けてくれない場合は、原因を見極め、対処することが大切です。
●口を開けられない
<原因>
不具合があり、機能的に開けることができない。顎関節症/口腔内の潰瘍や腫瘍/外傷/意識障害 など
<対処法>
歯科や口腔外科の医師の指示を仰ぐ/痛みを和らげる など
●口を開けたくない
<原因>
機能的に開けることはできるが、心理的な問題で開けたくない。
口を開けるのが恥ずかしい/口臭が気になる/不安や不緊張/ケアする人への不信感 など
<対処法>
本人の気持ちに寄り添い共感する/生活習慣や嗜好を把握する/笑顔で言葉をかける/苦痛を感じるケアは避ける など
●どうしたらいいのかわからない
<原因>
認知症などにより、認知機能そのものに問題がある。
言われていることが理解できなくて不安/なにをしたらいいのかよくわからない など
<対処法>
わかりやすい言葉で説明する/表情やジェスチャーなどで伝える/あいさつからはじめ、ケアする人に少しずつ慣れてもらう など