亜鉛欠乏と味覚障害
高齢者に多くみられる味覚障害を引き起こす原因の一つとして、亜鉛の欠乏が挙げられます。
舌の表面にある味蕾(みらい)は「味覚のセンサー」ともよばれ、この中にある味を感じる味細胞から情報が脳の中枢へと伝わります。
味細胞は新陳代謝が激しく、10日程度で入れ替わりますが、その際にたくさんの亜鉛が必要になります。
加齢とともに新陳代謝の機能は低下しますが、亜鉛が不足すればさらに代謝が衰えて味覚も鈍ります。最近では若者の味覚障害も増えていると言われています。
味覚障害を予防、解消するためには亜鉛をしっかり体内に摂取することが大切です。
●亜鉛を多く含む食材
魚介類
アサリや牡蛎などの貝類、うなぎ、ししゃもなど
海藻類
昆布、ワカメ、ヒジキ、海苔など
肉類
牛肉、豚や牛のレバーなど
豆・ナッツ類
大豆、大豆加工品、ゴマ、カシューナッツ、アーモンドなど
おいしく楽しむためにも、バランスのよい食事を心がけましょう。