ノロウイルスと口腔ケア
ノロウイスによる感染性胃腸炎は、年間を通じて発生しますが、特に秋から冬にかけて大流行します。感染力が強く、医療施設や高齢者施設などでの集団感染も多発します。
主な症状は下痢や嘔吐などの胃腸炎ですが、肺炎を併発すると死に至ることがあり、特にノロウイルスによる肺炎の多くは、嘔吐物などが気管から肺に入って引き起こされる誤嚥性肺炎であることが報告されています。
高齢者は加齢によって嚥下機能が低下しているために、ただでさえ誤嚥しやすい状態にあります。口腔ケアを行ってお口の中を清潔に保つことは、誤嚥性肺炎を併発するリスクを減らすためにも重要です。
●誤嚥性肺炎予防と口腔ケア
・歯磨きやうがいなどで口腔内の細菌の数を減少させて、できるだけ清潔に保つ。
・食事のときは上半身を起こして食べさせたり、食事や食べ物にとろみをつけて飲み込みや すくしたりなど、誤嚥を防ぐ工夫をする。