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- 2003.12
「アイリスケアセンタ一」は、ヘルパ一のスキル向上のために毎月さまざまな勉強会を開催しています。その一環として行われた『口腔ケア勉強会』と集団歯科検診の感想をお届けします。
「噛むこと」「食べること」の大切さを再確認
「痴呆は噛むことによって抑制される」と知識として知ってはいましたが、歯科のドクターから直接お話を聞くことで痴呆に対する食事の大切さを再確認し、ヘルパーや施投スタッフのお口の意持改革につながりました。
資料も用意していただき、口腔ケア道具や入れ歯や横型を使ったブラッシング指導などが勉強になりました。講師の先生方も、専門用語ではなくかみくだいて説明してくださったので、とてもわかりやすかったです。
また、勉強会の前に在宅の利用者様に対してお口のアンケートを実施していただき、利用者様のお口の状態を以前に確認し、意識を高めて勉強会に望めたことも大変参考になりました。
●お口から体に影響があることはなんとなく理解していましたが、本当に重要なんだと改めて感じました。
●訪問歯科診療を知ることで利用者様やご家族への情報やサービスの視野が広がりました。
●質問時間もあり、今まであまり持てなかった歯科とのネットワークも広がりました。 集団検診の感想 デイサービスの利用者様の希望者を対象に検診を行いました。利用者様はよほど痛くならないと歯医者に行けないのか現状で、私たちもお口の中を心配していました。検診によってお口の状態を把達し、ご本人やご家族に報告することができました。デイサービスがお口のケアにも活かされ、安心していただくことができたと思います。
訪問歯科の分野はまだあまり知られていないのが現状です。でも、ホームヘルパーや訪問看護も浸透するのに時間を要しましたから、今後、訪問歯科診療が当たり前になる時代がきっと来ると信じています。
咀嚼(噛むこと)の重要性咀嚼(噛むこと)にはたくさんの効果があります。
噛むことで分泌される唾液には、食べ物の残りかすやパイ菌を洗い流し口の中をきれいにする効果もあり、虫歯や口臭の予防につながります。
また、噛むことは筋肉や舌などを意識的・反射的に反応させ、脳や身体に刺激を与えるので脳の老化を防ぎ、運動機能を高めます。あごを動かすことが脳への血の循環を促進することも、MRIを用いた実験で確認されています。
そして、食事をおいしく味わうことは、楽しい人生を送ることと同時に全身の健康状態を維持回復するのです。
歯科検診や歯科治療を受けて、寝たきりでもしっかり噛めるようにしましょう。
咀嚼のすばらしい効果がんを防ぐ ボケない 糖尿が防げる 虫歯にならない 口臭を防ぐ 骨粗しょう症の予防 姿勢がよくなる アトピーを防ぐ 視力がよくなる 積極的な性格になる 内臓が若返る 食欲が増す 太らない
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