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- 2011.05
有限会社中央ケアサービス指定通所介護事業所(岩手県盛岡市)では、『お口の健康相談会』を行ったことで、利用者様も職員も口腔ケアの意識が高まり、利用者様のお口の状態が改善されたことを実感しています。
『お口の健康相談会』後は全員が歯ブラシ持参に
当施設でも、先日、守口歯科クリニックの先生に来ていただき、『お口の健康相談会』を実施しました。
なかなか歯医者に行かれない方もたくさんいらっしゃいますので、参加希望者も多く、ここに先生が来てくださってお口の状態を見ていただく機会がもてたことに、皆さん、とても喜んでいらっしゃいました。
認知症の方も多く、きちんとみていただけるか少し心配でしたが、先生の接し方がとてもお上手で、私たちには口の中を見せてくれない方も、先生の前では口を開けていました。
今回のお口の健康相談会で、舌の腫瘍が見つかった方がいらっしゃいました。幸い悪性ではないということでしたのでひと安心でしたが、これも先生にみていただく機会がなければ、ご本人や私たちでは気づかなかったかもしれません。
どういう状態なのか、どんなケアが必要なのかを、利用者様と職員にていねいに説明してくださったので、安心することができました。 利用者様と職員が1対1で口腔ケア お口の健康相談会』では、利用者様だけでなく、私たち職員も一緒にお話を聞かせていただいたので、その後のケアの介助にも大いに参考になりました。
『お相談会』以降は、利用者様も職員も口腔ケアへの意識がずいぶん変わったように思います。全員が歯ブラシを持ってくるようになりましたし、舌クリーナーを持ってきてケアしている方もいらっしゃいます。
職員と利用者様が1対1で口腔ケアを行う時間ももてるようになりました。ケアのやり方が改善され、利用者様のお口の状態がよくなったことを実感しています。
喫食障害とは食事を楽しんでおいしく食べることを「喫食」といいますが、なんらかの理由で喫食が妨げられてしまうのが、喫食障害です。
喫食障害が起こる原因として、さまざまなことが考えられます。
●口腔内のトラブル
歯が痛い、ぐらぐらして抜けそうな歯がある、入れ歯の不具合、ドライマウス、舌苔による不快感など
●あごや顔面のトラブル
開口障害、顔面麻痺など
●体の状態
脳梗塞やパーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの病気やその後遺症、認知症など
●心の問題
うつ病、家族関係の不和、不幸などの精神的ストレス
●食事の環境や状況
孤独、冷たくて暗い雰囲気、騒がしくて落ち着かない、嫌なニオイがする、冷たい言葉かけ、せわしない食事時間など
●献立の問題
冷えた食事、苦手な食べ物、香りの悪いもの、見た目が悪い調理など
体の不具合があれば改善し、食事時間の楽しい雰囲気づくりを心がけて、喫食障害を改善させましょう。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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