- 55
- 2008.09
ふくし生協 ミニデイサービス 第2夢ひろば』(北九州市)の利用者の皆様に、「お口の勉強会」を受けた感想をお聞きしました。にぎやかにいろいろとお話ししてくださいました。
「お口の勉強会」でいろいろなことが改めてわかりました
先日、お口についての勉強会をやらせていただきましたが、ためになったことはありましたか?
利用者様A「歯ブラシの使い方を教えてもらったのを覚えています。歯ブラシはグーで握らないで、鉛筆を持つような感じで握るといいと言われて、そういう持ち方に変えてみました」
利用者様B「寝る前は入れ歯をはずして、きれいに洗ってからお水につけておくようにと先生に言われましたが、私は以前からできていました」
利用者様C「私もやってました」
西森さん「先生は義歯用のブラシも見せてくださいましたね。便利そうなので、使ってみるとよいかもしれませんね。また、先生は、残っている歯には1本100万円の価値があると言っていました。歯が残っていればブリッジで引っかけることもできるので、あるのとないのとは大違いだと。1本でも歯が残っていたらそれを大事にしてくださいとおっしゃってましたね」
利用者様D「残念ながら私は先生のお話は聞けなかったけど、自分の歯ならまだたくさん残っていますよ」
西森さん「本当ですよね。10本以上残っているんだから、1000万円以上の価値がありますよ!」
皆さん「わあ、本当にそうだ。ハハハ(笑)」
西森さん「それから、入れ歯をはずした後にバイ菌がたまりやすいから、歯の部分だけでなく、部分入れ歯の金具のところや、入れ歯と歯茎の間もしっかり磨きましょうというお話もありましたね。また、歯周病の予防のためには、歯が残っている方は歯医者さんで歯石取りをするとよいというアドバイスもいただきましたね。1000万円の価値のある歯をお持ちの方もまだいらっしゃるのですから、歯石を取ればさらにもちがよくなりますよ。皆さん、お昼の食事のあともしっかり歯磨きされていますし、1日3回しっかり磨かれているので、これからも続けてがんばりましょうね」 日本訪問歯科協会では、歯科の先生による『お口の健康相談』を無料で行っているのですが、皆さん、受けてみたいと思われますか?
利用者様E「ここに来てくれるんですか? お金がかかるんですか?」
西森さん「お口の中を見てもらったり、相談に乗ってもらったりするのは無料なんですって」
利用者様F「私は気になるところがあって歯医者さんに見てもらいたいと思っていたので、先生にきていただけるのはありがたいですね」
皆さん「そういうことならば、見てもらいたわよね」
西森さん「希望がありそうですので、『お口の健康診断』をぜひお願いしたいと思います」
了解しました。今日はお忙しいところ、皆さんどうもありがとうございました。
安全に食事介護を行うためのポイント食事の介助が必要な高齢者に安全に食べていただくためには、いくつかのポイントがあります。
●意識をはっきり、体をしっかり目覚めさせてから
寝起きの状態ではすぐに食べることはできませんし、まどろみながら食べるのは誤嚥の危険もあります。「食事ができましたよ」と声をかけて少し会話をしてから、しばらく座ってからなど、意識と体をしっかり目覚めさせてから食事にしましょう。
●最初のひと口めが肝心
誤嚥の危険性が一番高いのは最初のひと口めです。最初にひと口は飲み込みやすいものにして様子を見て、口を慣らすようにしましょう。
●ひと口の目安の量はティースプーン1杯
一度にたくさん詰め込むのは窒息の原因になるので、ひと口の目安はティースプーン1杯くらいです。なかなか口を開いてくれないときは、スプーンをくちびるに軽く付けると反射的に開いてくれます。また、口に入れたスプーンはすぐに抜かず、高齢者が食べ物に食いつくのを待ってから抜きます。
●のどが動くのを確認
のどが上下に動いて、ごっくんと飲み込んだのを確認してから、次のスプーンを入れます。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
〒101-0037 東京都千代田区神田西福田町4 ONEST神田西福田町ビル8F TEL:03-5297-5073 FAX:03-5294-1150