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- 2022.12
サービス付き高齢者向け住宅ピースONE(和歌山県)では、『お口の健康相談会』を実施した後に、訪問歯科診療のサービスを導入しています。歯科医師のとてもていねいな対応に、利用者様もご家族も信頼を寄せ、安心して治療を受けて入れています。
歯科医のすばらしいコミュ力で治療も報告もスムーズに
サービス付き高齢者向け住宅ピースONE 施設長/サービス提供責任者/介護福祉士 山本 大貴さん、株式会社創成 介護相談センターピース&ピース 専務取締役 西原 隼登さん
半年ほど前に初めて『お口の健康相談会』を実施し、現在では5人の利用者様が訪問歯科診療を受けています。以前、別の訪問診療を受けていたこともありますが、最初はどういう治療をされるのか少し不安もありました。けれども、日本訪問歯科協会の紹介で来ていただいている先生はとても対応がていねい。「これから〇〇をやります」「少し痛いですよ」「これで楽になりますよ」など一つ一つの動作に対してわかりやすくお声がけしてくださり、「この先生なら大丈夫」とすぐに安心できました。 ていねいな対応で利用者様も納得
利用者様も先生や歯科衛生士さんに対してすっかり信頼を寄せています。利用者様が「こうしてほしい」「これはいやだ」と言っても、「次からはそうしますね」などきちんと対応してくださるので納得しますし、私たちも安心してお任せすることができます。先生のコミュニケーション術は私たちもぜひ見習いたいです。
口腔ケアについて、利用者様や職員の意識も少し変化しました。「先生から教わったのよ」と言って、歯の1本1本をていねいにみがくようになった利用者様もいますし、先生が利用者様に指導している様子を見て、介助を行う際の私たちのスキルアップにもつながっています。 「相談会」の様子の動画でご家族の方も安心
相談会の結果や治療内容についてもくわしく報告してくださるので、私たちもご家族にしっかりと報告することができます。
最初に『お口の健康相談会』を実施した時、当日の様子を動画で撮影して当施設のホームページやYouTubeでも紹介させていただきました。相談会でどんなことが行われたのかをご家族の方も動画で確認して安心されたようで、治療に対するご家族の判断も早く、とてもスムーズに進みました。動画によってご家族の方も付き添っている感覚で確認して判断できたのではないかと感じました。
今後はスタッフ向けの勉強会なども開催し、私たちも口腔ケアのさらなるスキルアップにつなげていきたいと思います。
合わない入れ歯と肩こり肩こりとは、首、肩、背中にかけての筋肉のこわばりのことで、筋肉が緊張することで起こります。肩こりと入れ歯は一見、何のつながりもなさそうに思えますが、実は大きな関係があります。
肩こりの原因の一つに「噛み合わせ」があります。噛み合わせ、つまり上あごと下あごを動かすのは咀嚼筋(そしゃくきん)というあごの筋肉によって行われています。
噛み合わせが悪いと、片側ばかりで噛む「片噛み」の状態になり、あごの筋肉に異常な負担がかかって緊張し、全身の筋肉のバランスにも影響を及ぼします。顎とつながっている首や肩の筋肉も緊張することで血行が悪くなってこわばったり、姿勢が悪くなったりして肩こりがますますひどくなります。
合わない入れ歯をつけているのは噛み合わせが合っていないのと同じ状態で、あごの筋肉に負担をかけます。
肩こりを改善するためにも、入れ歯を快適に使い続けるためにも、定期的に歯科医師による入れ歯のチェックを受けましょう。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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