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- 2018.02
【医療法人常清会デイサービスセンターみなと】(鹿児島県)では、口腔ケアの勉強会と『お口の健康相談会』を行ったことが訪問歯科を理解するきっかけとなり、利用者様のお口の健康の向上へとつながっていきました。
勉強会や相談会が口腔ケア向上の大きな一歩に
医療法人常清会 デイサービスセンターみなと 看護職員 松本飛鳥さん
日本訪問歯科協会からのお誘いで、当施設でも歯科医師による職員向けの勉強会と、お口の健康状態を歯医者さんに確認していただく利用者様向けの『お口の健康相談会』を行いました。協会のボランティアによるサービスということで、それならばやってみようと実施してみましたが、結果的に訪問歯科診療につながった方もいて、お口の健康を考えるとてもよいきっかけになりました。
日本訪問歯科協会の協力で、職員を対象とした口腔ケアの勉強会を行いましたが、もちろん、参加者からしっかりと報告書が上がってきました。 舌のケアを意識したことで口臭も軽減
職員向けの勉強会で特に印象に残っているのは、朝起きたら食事の前に歯を磨くことでインフルエンザの予防になるということ、舌を磨くことが口臭の軽減につながるというお話です。
私たち職員は早速、毎朝の食前の歯みがきを実践。職員が意識するようになったことで、利用者様のケアにも変化が見られました。舌のケアに意識を向けたことで、利用者様の中には専用の舌クリーナーを用意してくれた方もいらっしゃいます。その甲斐もあって、口臭はかなり減りました。
そのほか、お口の体操を行ったり、勉強会で教えていただいた口腔ケアの知識をクイズ形式で取り入れたりしながら、利用者様にも口腔ケアの大切さを意識していただけるような働きかけをしています。 先生の歯の清潔さが何よりの説得力に
訪問歯科の存在を知らない方はまだ多かったのですが、「お口の健康相談会」の後に「自宅にきてくれるなら」と何人かが訪問歯科を申し込まれました。私たちもくわしく理解できていなかった利用基準などをしっかり確認できました。
訪問歯科を受けた方は、義歯を調整してもらったことで、食事がおいしく食べられるようになったり、義歯をちゃんと入れることで見た目が10歳くらい若返ったり、プラスの効果がたくさん見られました。
勉強会や相談会に来てくださったオリーブ歯科の桑畑先生はとてもやさしくて、難しいお話も噛み砕いてわかりやすく説明してくださるので、利用者様に好印象。そして、先生ご自身の歯がとてもきれいだったのですごく説得力がありました!
『お口の健康相談会』というサービスで直接先生にお会いすることで訪問歯科を知り、受けるきっかけになることが、お口の健康維持につながっていくので、いろいろな施設にもどんどん広がっていってほしいと思います。
電動歯ブラシのお手入れ方法電動歯ブラシは、歯ブラシのヘッドが動くことで、手磨きよりも歯垢を効果的に落とすことができることで、利用する人が増えています。けれども、正しいお手入れの方法を知っていますか? 日々のメンテナンスをしっかりと行わないと本体やブラシにカビが生えることもあるので、正しいお手入れ方法を覚えておきましょう。
①ブラッシングが終わったら、ブラシの部分を外して流水で水洗いを行います。毛先の部分はもちろん、本体とつなげる内側の部分などもしっかり洗いましょう。
②本体にも歯みがきの際の汚れや唾液が付着している可能性があるので、濡れたタオルなどで汚れを拭き取ります。
③ブラシ部分を一度本体に装着して電源を入れることで水滴が飛び、乾燥しやすくなります。
④水分を飛ばしたら再びブラシを外して、本体と一緒に風通しの良い場所に保管します。
ブラシ部分と本体の継ぎ目に汚れやごみがたまると、接触不良を起こして故障の原因にもなりますので、ブラシの清潔を保ち、故障を防ぐためにも、毎日しっかりとお手入れしてください。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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