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- 2016.01
【ふきのとう みんなの家ぱお】(千葉県)では、デイサービスの利用者様向けに『お口の健康相談会』、クイズ大会、職員向けの勉強会などを行いました。そして、歯のことはもうあきらめていた利用者様が「良くなりたい」と前向きになった手応えを感じました。
治せるものなら治したいと利用者様が前向きに!
お口の健康相談会』のご案内を利用者様に出したときに、ほとんどの方が参加を希望されました。皆さん、もう長いこと歯のことはあきらめていたようですが、相談会があるなら先生にみていただきたいという方がこれほどまでに多かったのは正直意外でした。
あの先生にまた診てもらいたい相談会から訪問歯科へ 相談会に来てくださった先生は気さくな方で、利用者様一人ひとりと目線を合わせてお話ししてくださったので、とても好評でした。「あの先生にまた診てもらいたい」という方が多く、その後、訪問歯科を申し込まれた方が何人もいらっしゃいます。相談会をきっかけに訪問歯科を知った方も多いようです。
治せるものなら治したいという気持ちを持っている方がたくさんいることがわかりました。
歯科医院からは、訪問診療に行ったことやその時のお口の状況などの報告が入ります。
連携をとることで、利用者様の状況を把握することができるので、とてもありがたく思っています。
これまで、食事の前に口腔ケア体操などは取り入れていましたが、口腔ケアについては、入れ歯を外して洗うところを見られたくないという方もいて、基本的にはご本人の意思を尊重していました。
けれども、ご自身できちんとできていると思っていた方が、義歯の汚れを指摘されていたので、もう少し私たちが介入してお手伝いしてもよいのかなと、相談会の結果に後押しされたように感じています。 利用者様も盛り上がったクイズ大会 ほかにも、日本訪問歯科協会の主導でお口に関する『クイズ大会』もやっていただきました。
利用者様のテンションが高く、皆さんとても楽しそうでした。クイズの内容も具体的だったので、興味を持って聞いていて、しっかり受け止めていたようです。
利用者様からは「説明がわかりやすかった」「毎日の生活で気をつける点がわかった」「説明してくれた人がイケメンで、声も聞き取りやすかった」などの感想が聞かれました。
お口の相談会やクイズ大会などをきっかけに、利用者様が口腔ケアに興味をもち、歯を治そうと前向きになったことはすごいことだと思いました。
日本訪問歯科協会の担当者はこまめに顔を出してくださるので、何か困ったことがあったら相談できるという安心感もあります。
これからも連携を図りながら、相談会、勉強会、クイズ大会などを継続していきたいと思います。
舌の掃除と嘔吐反射口臭を予防するためには、舌をきれいに掃除して、舌の上に舌苔が付着することを防ぐ必要があります。
舌の掃除は、専用の舌クリーナーややわらかめの歯ブラシ、ガーゼなど使って、1日1回を目安に行います。
奥から手前へと汚れを掻き出しますが、舌の表面はとても傷つきやすいので、軽い力で行います。
掃除をする時には、保湿剤などを利用して舌を潤すとよいでしょう。
また、舌の掃除をするときは、どうしても「オェッ」という嘔吐反射が起こりがち。
嘔吐は異物が体内に入ることをブロックするための正常な生体反応です。
舌の奥には嘔吐を司る神経があるため、舌の奥を掃除する際に特に嘔吐反射が起こりがちになります。
舌の掃除は食後すぐに行うとオェッとなりやすいので、食後少し時間を空けてから行いましょう。
また、舌が口の中にある状態でもオェッとなりやすいので、舌を思いきり外に出すようにします。
いきなり舌クリーナーを奥に入れるのではなく、舌の先に当てて少し慣らしてから行います。
舌クリーナーが舌に触れるタイミングで息を吐くことでも、嘔吐反応は起こりにくくなります。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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