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- 2004.02
訪問理容・美容サ一ビスを展開する「髪や」株式会社ジェーアンド・シー(大阪市)では、高齢者福祉施設のさらなる充実をめざし、当協会と提携して、在宅検診の普及の活動を行っています。
訪問“歯科”と“理容“で介護・福祉の協力ネットワークを築く
私たち、「髪や」ジェイ・アンド・シーは、1991年より福祉施設・医療施設・住宅への訪問理容・美容のサービスを始め、他にも福祉機器の販売や介護用品のリースなどを行っています。2002年からは日本訪問歯科協会と提携を結び、歯科の相談のサポートも始めました。
以前は、他のサービスで利用者様とお話しているときに、入れ歯が合っていなかったり、はずれたりしていても、あまり気にしてはいませんでした。しかし今では、スタッフ一周、声かけをし、歯科受診を勧めるようになりました。そして、歯医者さんに相談したいことがあっても、自分で歯科医院や保険センターに行くことができずにあきらめていた方が多かったことも知りました。
往珍を受けた利用者様は、「定期的に同じ先生が来てくれるので、安心して食事ができるようになった」、「歯科診療車では歯医者さんと同じ治療が受けられるし、専門チェアがあるので、リラックスして
治療が受けられる」と喜んでくださっています。皆さん以前に比べて、笑顔が増えよくお話されるようになりました。またご家族の方からも「これまではパートを休んで歯医者さんに連れて行っていたけれど、決まった時間に先生に来ていただけるので、予定が立てやすくなった」、「週1回、先生が家に来てくれることを楽しみにしていて、家族のいうことはあまり聞かないのに、先生の言うことはきっちり守っている」などの声が寄せられています。日本訪問歯科協会と一緒に活動することで、充実したサービスを提供することができるようになり、利用者様、家族様とのパイプがより一層深くなりました。おかげさまで訪問理容のリピーターも増えてきています。
最近、口腔ケアの重要性がよく聞かれるようになり、往診を受けられる利用者様も多くなってきています.今後も、福祉・介護のネットワークとして、歯科と訪問理容・美容を連携していきたいと思います。
歯磨き<ブラッシング>食後は食べかすが溜まり、放っておくと口腔内細菌が増加します。誤嚥性肺炎を防ぐためにも、口腔内の清掃は毎食後、行う必要があります。歯ブラシでのブラッシングがもっとも効果的で歯や粘膜に張り付いた汚れを機械的に除去できます。
自分で歯磨きをすることはリハビリになり、QOLの向上にも役立ちます。片麻痺などで不自由な場合は、柄の部分が握りやすくなるように工夫します。
ブラッシングのコツ歯磨き粉はなるべく少量に。
歯ブラシの毛先と歯茎の境目、歯と歯の間におき、毛先を歯の面に対して約90度の角度で当てます。
軽く力を加えながら、歯ブラシを小刻みに動かします。
体位誤嚥しないこと(安全性)と本人や介護者が疲れないこと(安楽性)が重要です。座位、またはファーラー位(上半身及び頭部を45度に起こした半座位)が安全ですが、あごが上がると誤嚥しやすくなるので、本人が介護者を見上げることのないように注意してください。
発行/SOSデンティスト 一般社団法人 日本訪問歯科協会
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