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- 2004.01
2月1日は、”201(におい)”で「口臭チェックの日」です。そこで今月は、口臭ケアについて、利用者様や ご家族の方へ日頃どんなアドバイスをしているか、お話をうかがいました。
適切なタイミングでアドバイスするよう心がけています
私は歯科衛生士の資格をもっているので、口腔衛生についてのアドバイスもしています。口臭ケアとしては、入れ歯の手入れの仕方(洗い方など)やブラッシングの方法、うがいをして口腔内を乾燥させないようにすることなどをアドバイス。
なかには筋力低下のために飲み込みが悪い方もいますので、そうした方には、実践を交えてマッサージの方法を教えます。
お口のケアのことはどうしても後回しになりがちなので、タイミングを見計らって適切なアドバイスができるように努めています。
10時と3時のおやつの時間には、お茶などで利用者様がちゃんと水分を摂れるように気をつけています。病院で看護師をしていた時は、嚥下障害がある方には、注射器の先にチューブをつけ、水をかけて吸引していました。利用者様の状態に合わせて、お口の中を清潔に保つことが大切だと思います。 口臭ケアQ&A 事業者の方々から寄せられた、口臭ケアに関する質問について、本多歯科医院の本多雅良先生にお答えいただきました。
Q1.うがいの吐き出しができない方の指導は、どうしたらよいですか?
原因がどこからきているのか、嚥下力はどの程度なのかをよく検査して、その人に合った指導をしないとケースによっては危険なことに。歯科医にご相談ください。
Q2.口の中の粘つきのケアや予防法はありますか?
お口の中の粘りはドライマウスによって起こることが多いので、そのケアを行ってください。
原因は蓄膿症の鼻汁、虫歯、歯周病、親知らず、全身疾患、ドライマウスなどのほか、一般には知られていないことですが、舌の上の表面についているブラークも大きな原因となります。
口臭予防には歯磨きだけでなく、舌の清掃が効果的であるとされています。
いずれにしても原因をしっかり検査することが大切えす。歯科医にご相談ください。
ドライマウス(口腔乾燥症)最近、「口が渇いてしかたがない」と、慢性的な口の渇きを訴える【口腔乾燥症(ドライマウス)】が、中高年の人々に増えています。
唾液が少なくなると、「しゃべりづらい」「食べ物が飲み込みにくい」「味覚がわからない」といった症状が現れ、口臭や歯槽膿漏、虫歯などの病気にもかかりやすくなります。
原因加齢に伴うもの、薬剤によるもの、糖尿病やシェーグレン症候群などが知られています。
治療と対処療法原因を取り除くことが第一原因となる疾患の治療や薬剤の中止、ストレスが原因ならばカウンセリングも必要。
それでも改善されない場合には、対処療法として含嗽剤や人口唾液、唾液の分泌を促進する薬剤を用いた治療が行われます。
また、酸味のある食品(ビタミンC含有キャンディなど)により味覚を刺激したり、口の渇きを緩和するドロップを利用する有効です。
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